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2015.06/26(Fri)

【創作】君に花を 02



珠木です。
あああああ、結局更新できないまま、広告が出てしまった・・・・・orz

このままいくと、6月更新一度もないまま終わってしまいそうなので、
創作更新します。
よろしくお願いします。


実プレイの方では、3代目リアンに引き継ぎました。
つまり日記から5年くらい先行しているわけですがw
男プレイ、楽しいです。
ミリスの日記すっとばして、リアンの日記書きたいです←こらこら

蛇足ですが、この話は、ワンライで書いた「知らないみち」と同日の話です。
よろしければ、続きからどうぞ




君に花を 02




「なんだか、今日は街がざわついてるね。お祭りでもないのに。……何かあったっけ?」
 誓いの丘へと続く階段を上りきると見えた友人の後ろ姿に、レナルド・マクドナルドは挨拶代わりに声を掛ける。その声に、イヴァーノ・ゴートンはちらりと肩越しに振り返ると、レナルドが隣に並ぶのを待って短く答えを返した。
「移住者が来る日だ」
 合点がいったように、ああとレナルドは二、三度うなづく。
「『国民減の現状を鑑みて、広く他国からの移住者を募る』だっけ? ちょっと前に通達がきていたあれ?」
「ああ。今日、第一期の移民団が到着するらしい」
「ふーん」
「ロザンナ様が、代表で出迎えに行かれた。親父たちが、その護衛を兼ねて手伝いに駆り出されてる」
「王妃殿下と親衛隊員さまがお出迎えか。気合入ってるね。――そっか、それでなんだかみんな、ざわついてるっていうか、浮足立ってるんだね」
 旅行者は来ても、移住者は滅多にいない、そんないわば「閉じた」国に、いきなり十数人が新たな隣人となると言う。その様子は、想像もつかない。移住者たちは、新天地に期待と不安を抱いてやってくるのだろうが、それは受け入れる国民側にしても同様だった。
「うちの近所の空き家にも、手入れが入ってたからさ、誰か越してくるのかなー、と思ってたけど。本当に新しい人かもしれないんだね」
「そうだな」
 141年3日。普段から風の強い誓いの丘の上は、昨夜の雪の名残を思わせる、一層冷たい風が吹いていたが、頭上に広がる空は雲一つなく晴れ渡っていた。
 新年を迎え、レナルドとイヴァーノは無事学校を卒業した。成人の儀を終え、身体的にも少年から青年へとわずかながらも成長を遂げている。上背も顔つきも精悍な若者のそれに変貌しているイヴァーノに対し、しかし未だ幼さの残る外見のレナルドは、軽い羨望の眼差しを向けた。その外見的差異の由来が、遺伝の要素以外にもあることを、レナルドは承知していた。
「……なんだ?」
 視線に気づいたのか、イヴァーノが振り返る。いや、とレナルドは肩をすくめた。
「でっかくなったなぁと思ってさ」
「……嫌味か、それは」
「多少は」
 悪びれない物言いに、イヴァーノはハッと苦笑した。
「図体ばかりでかくなったって、意味はねぇ」
 事の起こりは半年ほど前に遡る。イヴァーノが、知人女性に誕生日の贈り物をしたいと、友人のレナルドに相談を持ちかけた。何分、手持ちの現金など少ない学生時代の事、それでは手作りの品を贈ったらどうかと提案し、二人で試行錯誤を重ね、四苦八苦しながらなんとか花輪飾りらしきものを作り上げた。いざ本人に渡す段になり、尻ごみするイヴァーノに代わってレナルドが贈呈役を務めたのだが、その直後、イヴァーノはとんでもない発言をした。その女性に対し、求婚を迫ったのである。
 相手の女性の名は、アネット・セトポン。
 闘士長・アンナ・リサ・セトポンの長女である。
 当然、アネットは驚愕し、まともに取り合おうとはしなかった。第一には、イヴァーノが未成年であったからだが、これは大きな要因ではない。
「成人してから、会いに行ったの?」
「ああ」
「どうだった?」
「断られた。にべもなく」
 第二の理由、それは、アネットが、イヴァーノの母・オパールと同い年の友人であるという点である。アネットにしてみれば、イヴァーノは友人の息子、その成長を見守り喜ばしく思っていたとしても、それ以上の感情など、覚えようがなかったのだ。
「それで? 諦めるの?」
 答は否であることを承知の上で、レナルドはあえて聞いた。
「まさか」
 イヴァーノは不敵に笑った。失敗を恐れていないのではなく、失敗を想定していない顔だった。
「協力、してくれるな?」
「僕に出来ることなら」
 ふいに駆け抜けて行った強い風に、レナルドは目を細めた。
「でも、わっかんないなぁ。何処がいいの? なんでそんなに本気になれるの?」
「何処が? 決まってる、全部だ」
「そういうもの?」
 迷いの無い答えに、理解できないとレナルドは頭を振った。
「お前も惚れたらわかるさ」
「ふーん。……まぁ、別に、羨ましくはないけどね」
 成人してもいまだ幼さの残る顔つきと身体つきであるレナルドは、上背も表情も精悍な若者へと成長した友人を見上げて言った。
「僕もそれくらい、本気で好きになれる人に会ってみたいね」
 




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